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【2008.07.31 Thursday 】 author : スポンサードリンク | - | - | - |
寿司に霧中
日曜日の事です。台風の影響で午後より雨が降るというので、布団の中に閉じ篭ってくさくさしておりました。お昼をとっくに過ぎたのに、目を開けたり目を閉じたり右を向いたり左を向いたりしておりますと、あたくしの駄目人間振りを神が哀れに思うたのか、電話が鳴ったのでありました。

「雨が降るから車で、鯖街道まで出掛けようじゃないか」

道の駅、朽木宿新本陣をほんの少し福井側に過ぎたあたりにある小さなスーパー・ダイキンで作られた鯖寿司が、あたくしの好物なのです。鯖寿司と言えば花折ですが、良いの。だってあたくし、庶民だから。鼻歌交じりで助手席に乗り込み、大阪から京都を抜けて街道を目指します。スーパーの閉店、19時までは後僅か。急げ、急げ。表に出していたきいろの買い物篭ものぼりも仕舞いかけて、レジに人気も無い店内に無理矢理押し入ってたった一つ残った発泡スチロールを手に取り丁寧にお礼を言うあたくし達。これで無事鯖寿司は手に入れました。然し此処はスーパー、中で飲食可能な訳ではありません。さりとて鯖街道の夜は早く、直ぐ後ろの道の駅は疾うに暗く、余人の入館を拒んでいるのでありました。

ワイパーは最高速で動かされています。道路は水飛沫でけぶるようです。黒々とした山には白くたなびくもの、これが清少納言のうたう春の雲、では無く霧なのです。一寸先は霧。足元ではハイドロプレーニング現象。車輪に巻き込まれた水は人の高さほども跳ね上がって歩道に降り注ぎます。首振り向かせれば来た道も呑み込む深い闇。不意に天井をばたり、ばたりと鳴らすのは頭上の木の枝から零れた雨垂れであるのか、それともまるであれは、まるであれは人の手が車の屋根を叩いているようではないか。でもそんな雨音の不思議より何より、あたしゃ鯖寿司に飢えた腹具合のが余程怖い……!



結局雨の降る中福井まで車は走り、朽木に負けず劣らず真っ暗な道の駅でフロントガラスを転がる雨粒を眺めながら、二人でもりもりと平らげた鯖寿司は相変わらず美味でした。願わくば次回は福井からの帰り道も霧で閉ざされて肝を冷やすような事がありませんように。






車の屋根を叩いたのは、本当は何だったのでしょうか。雨音にしては明瞭
に過ぎたのですが。蔓性植物とか?
【2005.09.08 Thursday 19:42】 author : 発条 | ごはん | comments(0) | trackbacks(0) |
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